日付 | できごとろじぃ | |
4 月 14 日 土 曜 日 |
![]() イキナリ・・・旅に出たくなる。 |
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そうして走り始めたのは何度有っただろう。24年も前のこと。 その世界へコイツは引き戻してくれた。 いや、正確にはXZ400飛龍。 そして今玄龍は同じ感覚を与えてくれる。 今日はチョイノリ。 のはずが・・・・ 走り出したらもうダメである。海が見たい!山が見たい!風の香りを感じたい!・・・。 とにかく海辺にバイクを止めて・・お!ハイティーンブギ! それは置いといて。。 調子を発揮し始めた550玄龍に鞭をくれてやるかとばかりに臨海線から阪和道に。 120Km/hの巡航は愉悦ですらある。 一捻り。140Km/hまで2秒程か。殆ど中毒になる。 この速度域、XZ550は本当に風になれる。 |
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あっという間の40Km。玄龍は高速を降りてR42へと入る。 冷水浦で、どこかによい写真スポットはないかと探してウロウロと走り回るがなかなかねぇ。。 諦めて有田川河口へ。 そう言えば。。初代XZを買った年の年末〜年始、アルバムにあるように有田河口へと友達4人で向かった。 後ろに当時惚れ込んでいた女の子が乗ってきて幸せな一時だった。そうや、あそこはどうなってるんやろ。 何もなかった。当時の面影は全くと言っていいほど見つけられなかった。 広大な港湾施設、しかし、釣り人ですらまばらなほど巨大で醜い海岸。いったい何のため? 人っ子一人いない堤防道路を走る。(上の写真)天気は良いし気分は良いのだが少し心に引っかかりを憶えて河口を後にする。 そりゃ、この年数が経てば変わるか。。仕方ないのかな。 気を取り直して帰りのルートを考え始めたのだが、元来私は同じ道を通って帰るのが嫌いなオトコである。単なるこだわりかも知れないがせっかく来たんだから同じ景色を二度見るのは次に来た時で良いと思う方だ。帰りはまた違う景色。これで良いのだ。 と、言うわけで有田川をさかのぼり、花園村から橋本へ抜けるコースをアタマの中で組み立ててみた。うん。よし、これで良いや。 地図はないけどこの辺ならば私のホームグラウンドだ。道も非常に走りやすい。 R480を花園村へと向かう。その昔、熊野古道<海の辺の道>の下津から高野へ抜ける寂れた山間の道であった。 今でも、地元の人間が通るだけで交通量は少ない。しかし、お陰でバイクでノンビリツーリングするには絶好のルートとなる。 |
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有田川沿いを上流に向かってドンドン進む。途中で有名なあらぎ島(蘭島)を見物してみる。 2枚目の写真のように、有田川がぐぅ〜んと蛇行してできた扇形の傾斜地に巧みに作られた水田(棚田)なのだが・・。 非常に日本の原風景のような気がして心が落ち着く。 風を感じたいと思った時にここへ来ればイヤと言うほど緑の風に当たることができる。 いつも思うことなのだが紀州は紀の国→木の国が語源とも言われるくらい山が素晴らしい。緑、緑、緑。。 豊富な海産物、農産物。。山の幸。。豊かな土地だ。住んでいる人達もガツガツしてなくて本当に優しい。豊富な食料の上、昔から熊野三山、高野、2大霊場を抱え、道行く巡礼者にもてなしをするのが当たり前の風土。 土地は人を作るのだ。人は風土を作る。緑の風となって体に感じる。 さてさて、ココは花園村。この村の歴史もスゴい。その昔、南北朝の戦いで落ち延びた武者が死者を弔うために高野山へ献花するための花を栽培し始めたから「花園村」と言う言い伝え。 |
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ココでも霊場と自然は一体となる。 見事なしだれ桜をくぐりながらココから道は登りにかかるのだが、これは高野山の南大門へ裏側から上ってくる道となる。 山間の寂れた道であるが、素晴らしく綺麗に舗装されているのでバイクにはもってこいだ。また・・・攻めちゃった(笑) 南大門の前を過ぎると今度は高野山道路の下り坂。 たいがいR480でコーナーを右に左に走ってきただけ有って、高野山道路のタイトコーナー、しかも下りバージョンはちょっとしんどかった。 真っ直ぐ走ってる時間が極端に短い。下りのフルブレーキング、ジャイロモーメントをコントロールする微妙なスロットルワークの繰り返しである。それでも疲れ知らずのXZ,300Km近いツーリングを難なくこなしてくれた。 今回はフルタンクのツーリングと言うこともあって結局家から280Kmで予備タンクになることはなく、燃費は確実に良くなっている。これからも楽しみだぜ。。玄龍。 |
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ツ〜!(また・・) 4月29日イキナリ伊勢! ゴールデンウィークは「あそこへ行こうとかどこそこに行こうとか・・結構前から大きな事を考えて計画していたりするモノなのだが、この年になると子供が手を離れた、しかも独身の私でもそう簡単に「休日はツーリング優先」と言うわけにはいかない。 今年は当初、(3月末時点)山形へ行こうか九州へ行こうか非常に迷うところで有ったのだがとにかく一人でブラブラと走っていこうと思っていた。ところが3羽ガラス隊(サイドパッシャー、イナズマ)で九州へ行こうと言うことになったのだが・・。結局3羽ガラス隊の一人が前日に九州行きという仕事も入り〜の、船の切符は取れないわと言うことで宿泊ツーリングはおじゃんになってしまった。 まぁ、私は気ままな事ができる方なので、その後に好きなことができるから仲間が言ってくれるだけでも非常に有り難い。その上結局私も5月の3日には牧場に新入り(XZ550)が入る予定になってしまい、後半もロングツーリングは無理という形になってしまった。 とは言え、大型連休の半分以上をバイクと共に過ごすことができるのは幸せなことだろう。 閑話休題。。 さて、午前6時、集合場所である香芝S.Aに向けて出発。 相変わらず玄龍は好調である。少し加速ポンプのセッティングをいじってあるので以前とは息ツキの回転域が下がっているのだが、前よりは発進に気を遣わなくて済むようになっている。とは言え、ツインエンジンのXZ,なにも難しいことではなく気を遣うと言うより、バイクの我が儘を少し聞いてやるだけでよい。 |
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集合時間の1分前、香芝につくとイナズマ氏が待ち受けていた。 「おぉ〜〜」と再会の挨拶をして早速バイク談義に花が咲く。折しもXZ550の2台左には私の大好きなBT1100。 XZ550の丁度2倍の排気量ながら、馬力は1馬力しか違わない。が、バイクはそんなものじゃないのだ。 カタログ数値がバイクの性格まで表すものではないから、このイタリアYAMAHAの帰国子女、一度とことんツーリングでお付き合い願いたいバイクの一台ではある。 さて、その内カイザーライダーも到着し3台は西名阪〜名阪国道〜伊勢道と自動車専用道路を走る。 伊勢道路ではXZ550の真価を発揮、メーター読み120Km/hの巡航が気持ちよい。下のリンクをクリックすれば体感できるかも〜 玄龍120Km/hの巡航音よ〜。 後で聞いてみると同行の2人は130Km/h位のメーター読みだったそうでこの辺り、各メーカーの差なのか、或いは玄龍のメーターが経 |
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年変化しているのか。。とは言え、オーバーリッターのバイクを置いてけぼりにできるXZ550の高速巡航はヨーロッパが育てたツアラーの片鱗を今以て色褪せることなく有していると言えよう。。25年近く前のオートバイである。そりゃ、当時は理解できんわな。。 さて一般道に入り、伊勢神宮の横から伊勢志摩スカイラインへ。 クルマが邪魔にはなるが、コーナーの連続する走ってニンマリの道である。 途中朝熊山の展望台にて休息。 旧車がいる!Z400FXだ。 まぁ・・マルチやしカワサキやし。。あんまりお互い興味なさそうなのがオモシロい。 いつかみたいに会ったのが「XV750E」なんて事になると非常に盛り上がるのだが。。レアな旧バイク、しかも不人気車同士がすれ違ったり同行したりすることは天文学的に小さな確率である。 さて、オーバーリッターのバイク2台はそろそろリザーブタンクの様子。 |
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玄龍はと言えば・・未だフュエルゲージの1/3を残している。 さすが550ccツインエンジン。燃費も伸びるようになってきたのは嬉しい限りだ。 ツーリングに出るとトリップメーター300Kmは優に越えてからリザーブになってくれるのでどきどきすることもない。 鳥羽市に降りてスグに給油したのだが・・トリップメーターは305Km、香芝S.Aで満タンにしたのがトリップ96Kmのところだ。実走209Km。さて。何リッターはいるのかな? お!8.1リッター! なんと25.8Km/g !! こりゃすごい!・・ついこの間まで「なんでこんなに燃費が悪いの!」と嘆いていたのが嘘のよう。。 ごちゃごちゃした市街地を抜けてパールロードへ。途中、名物伊勢うどんを食べているとイキナリ大粒の雨が降ってきた。 バイクに乗っていなくてホッとしたのだが、雷鳴がとどろき、土砂降りの中では出発できないのではないかとちょっと心配になる。。と思う間もなく雹が降ってきた。カチカチ、カンカン!直径3ミリくらいの氷のツブが容赦なくバイクの上にも落ちている。へぇぇ・・・なんじゃこりゃ。 早いとこ合歓の郷でお風呂を〜と思っていたのだが・・ん?止んだ。。。 15分ほどで雹混じりの雨は止み、日差しが戻ってきた。今の内やな〜! 急いで出発の用意をしていざお風呂へ! 路面はウェットな感じであるが、GWのツーリングなんて、考えてみたらいっつも一日は雨やもんね。 |
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ロングツーリングやねんから雨は仕方ないか。。とにかくバイクはとりあえず日常生活防水やし、乗ってる本人が濡れんかったらエエもんやね。 雨の後も快調に距離を伸ばす玄龍 → と言いつつバイクはパールロードを降りて普通の道を合歓の郷へと向かう。どうやらお風呂までは雨は降りそうにないのでヨシとしよう。 合歓の郷ではお風呂っ! バイクと温泉って相性が良いのな〜。 少し凝った体を温泉の湯が温めてくれて本当にほぐれる。 外は雨。ラッキーなことに風呂に入っている間だけ天も裂けよと雷鳴がとどろき大粒の雨。露天風呂さえ諦めたら、ノンビリ湯に浸かり極楽タイムはまだまだ続くのだ。 風呂の後はソファで仮眠・・と言うより爆睡である。 年も年なのかなぁ。。疲れが目や頭に来てる。XZに乗っている限り腰や腕、肩は平気なのだが目やアタマの疲れは顕著に顕れる。 眠りから覚めた頃には晴れ間も覗いてきたので濡れたバイクを拭き上げ、帰路につく。 ![]() |
![]() クルマが多い伊勢道路から内宮前、五十鈴川を渡って伊勢道へ。 行きのことがあり少し抑え気味で走るのだがどうもこうも・・・アドレナリンが口の中に充満して、またあの加速を味わいたくなってしまう。 殆ど毒薬やね。。 とは言え帰路はR42からR368,そしてR166、和歌山伊勢街道と言うルートを描いていたので降りるインターは勢和多気。僅かの距離である。 ←勢和多気インターを降りてスグ、ルートを確認する部隊。実はこの写真の直前、悲しいことが起こっていた。許可を得られれば発表します。。 少し迷ったモノの無事予定のルートへ。 R166に合流してすぐに飯高町の辺りでまたもや大粒の雨が降り出したので、先行するイナズマがカッパを着るために道の駅に入った。 聞くと「寒い・・・」とのこと。〜ごめん・・玄龍に乗ってると気が付かなかった。。 |
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道の駅で体を温めようと山菜そばを注文している時に晴れ間が戻ってきた。う〜〜む。。。 とりあえずこれから天気も崩れそうにないのでこのまま出発するか。。 イヤやねん。。晴れてるけど路面が濡れてるからハネが上がって汚れるやん。。と思わないのが(笑)・・・だってね、やっぱりそこかしこ錆びてるし、帰って洗うのはやっぱり一緒やし・・汚れるのもええやん。 ![]() |
![]() ←道の駅から出発する同行二人 だってピカピカのバイクに乗るのは私のポリシーじゃない。(逃げ道) て言うか実働の逞しさは有る程度の汚れから来ると思うんですよね。 いいじゃんいいじゃん。。。なぜか拗ねてみたりする。 さて、走り慣れた道を吉野に向かって走るのだが、先頭のイナズマ氏 |
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の様子が少しおかしい。 スピードが上がらない。・・・遅いクルマを抜こうとしない。。時々立ち上がって運転したり・・。怪しい・・・ 鷲家の吉野方面、解ってるんやろか・・・・。 と・・・前方に見覚えのあるGSと左へ下る道。 細くていかにも枝道然としているのだが、これが知る人ぞ知る紀州道。伊勢と和歌山を結ぶ旧街道の入り口なのだ。 証拠に・・・この三叉路には古い旅館などが有って杉木立に囲まれた道は司馬遼太郎先生の「街道を行く」のような雰囲気満点なのだ。 しかし・・イナズマ氏はトロ〜〜ンと走っていく。最後尾の私は軽トラックのようなスピードに後ろの本当の軽トラックに煽られて、吉野道にはいるのを心待ちにしていたから・・・三叉路をトロロロ〜ンと行きすぎていくイナズマを呆然と見送るわけにもいかず、クラクションだのパッシングだのを浴びせてみるのだが・・・効き目はない。 行きすぎてしばらくしても一向に気付く気配のないイナズマにしびれを切らして一閃・・・備前長船菊一文字。眠っているV−ツインエンジンに一太刀浴びせると傲然とダッシュ。先頭のイナズマ氏の前に躍り出てようやく彼はその場に止まった。 あ・・・・・・目がトロロロロ〜〜ン!!(爆笑) 三叉路からかなり過ぎてしまったので名阪国道回りで帰ることに決め、前にイナズマ氏に引っ張って貰った覚えのある山道をリクエストし、今一度最後尾に付く。どうやら彼も目が覚めたようで、シャキッと走るようになったのは言うまでもない。 針テラスで一服、帰りは2台が堺方面へ、私はと言うと入院中の彼女が待つ病院へ。最期は慌ただしかったのだが充実したツーリングであった。 ![]() おおよその行程図である。解りづらいが青い線が走行したところ。 |
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彼女のこと; イキナリなのであるが・・・ 私に彼女がいることは去年のこの日記でも述べさせて貰った通りなのであるが・・・ 入院してしまった。 都心にある彼女の入院先の病院に行くには何せバイクが一番都合がよい。 駐車場の心配はない、駐輪場で充分。渋滞も有る程度スイスイ。 玄龍号はと言うと、人の気も知らずに走り回れることが嬉しくて仕方ないようだ。 とりあえず、休みの日は彼女の病院が優先になり、牧場へは行っていない週末が続いている。退院がいつになるか解らないので困ってるのだが、そう簡単に治る病気でもないのではて・・・どうしたものか。 まぁ、とりあえず玄龍は調子よく動いてるしバイクライフとしては続いているのでそれも良いだろう。 と言うわけで次の牧場日記をアップするのはいつの日になるのか。。 |
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